「海外はドライ、シビア」とよく耳にするかと思います。
それは社会においてだけではなく、学校においてもその限りではありません。
教授であっても生徒であっても大学から追い出されることが本当にあるのです。

 

 

教授編

生徒にセクハラしたなど、犯罪を犯さない限り教授がクビになることは日本ではほとんどない事態だと思います。
アメリカでは法を犯していなくてもクビになることがあるのです。

 

ではどうやって、アメリカでは教授が消えていくことがあるのか?それは、学期ごとの査定(評価)です。
アメリカの面白いところですが、毎学期の最終日に生徒1人1人がその学期の教授の評価をつけるのです。

 

つまり、生徒から教授への通信簿ということです。

 

学校が指定した用紙に、教え方、宿題の量、板書の綺麗さ、テストの難易度など細かく質問される。
つまり、ここでいい評価を得られなかった教授たちは次の学期からその学校で教えることが出来なくなってしまうのです。

 

そう、クビです。

 

人気の教授は何年もいることができますし、そうでない教授は毎年入れ替わってしまうのです。
しかも、その方法は教授が教室から退出した後に記入し、生徒の代表がデパートメント(各学部のオフィス)へ提出しに行くという徹底ぶりです。

 

 

GPAとは?(生徒編の前に)

生徒編に行く前にGPAの話しをしたいと思います。

 

現在、日本の大学でもGPAを採用している所が増えてきています。
日本ではただの数字に近いですが、アメリカではそれが全てです。

 

成績の最高評価であるAが4.0、最低であるFが0.0というものです。
つまり、全てのクラスをAでパスすればGPAは4.0ということになります。
一般的に3.5以上あれば優秀と言えます。

 

 

生徒編

GPAの話をしましたのでもうお気づきだと思います。
生徒の場合、GPAが低すぎると大学を追い出されてしまうのです。

 

具体的な数字で表しますと、2以下です。成績でいうところのC⁻以下です。

 

義務教育でない以上、勉強したい人間が通っているわけですから、やる気のない学生は去れということではないでしょうか。

 

しかし、普通に勉強していれば、まず取ることの成績ですのでご安心を。

 

反対に3.5以上のGPAを取り続けることで学校側から特待生として扱われます。
特待生になると他の生徒より早く履修できたり、卒業式にメダルが授与されたりなど、特典は盛りだくさんです。

 

 

まとめ

何かと厳しいアメリカですが、大学教授という社会的地位のある人たちでも例外ではないようです。
厳しいことは事実ですが、行く前にしっかり準備をしていくことや、行ってからも努力することで必ず結果が伴ってきます。
やればやった分だけ返ってきます。
つまり、教授も学生も実力社会ということですね。