海外での留学を行う際には、日本での住民票を無効にするための転出届という手続きが必要になります。
しかしこの手続きを行うかどうかは、海外留学に来ている期間の長さにもよります。
長期間に渡り外国に留学するのであれば間違いなくこの手続きを行うほうが良いですが、もし語学学習などの為の3ヵ月か1年未満の期間であれば行わない方が良い事もあるのです。
また、市町村によって異なる場合もありますが、基本的には海外に1年以上滞在することを基準として手続きを推奨している場合が多いようです。
この転出届の手続きを行った場合には日本での住民票は抜かれてなくなります。
住民票が無くなるとどういった違いがあるのか
転出届を提出し、住民票が無くなった場合には次のような事が変わります。
あらゆる税金の支払いがなくなる・帰国までの期間に納付するはずだった分の年金が受け取れなくなる・健康保険が利用できなくなるというものです。
留学中は日本国民としての義務が無くなる代わりにその保障も受ける事が出来なくなると考えたほうが分かりやすいでしょう。
もし留学先で医者などに掛かった場合にも全額負担となります。
こうしたデメリットも考え海外への留学も期間によっては住民票をそのままにしておく人もいるようです。
住民票を残しておく事のメリット・デメリット
一年程の留学の場合であれば住民票を残しておくかどうかは任意です。どちらの場合もメリットとデメリットがあるので、自分により良い方を選ぶようにしましょう。
<残すメリット>
・日本の健康保険を留学先での治療の際にも使用できる。
・年金の支払いが滞りなく行えるので、留学先からの帰国後にまとめて支払わなくても満額支給が受けられる。
・日本で行われる選挙の選挙権が得られる。
<残すデメリット>
・(次年度分からの)住民税の支払い義務がある。
・健康保険料の支払い義務がある。
こうして比べてみた場合に分かるのが税金の支払いが大きな要となっているようです。
もしお金に余裕がある場合や体調面で通院の可能性がある場合には残しておく事のメリットが大きくなる事もあるので、自分に合った方を選択しましょう。