留学前に予防接種を受けよう

海外へ留学する前に、まずは医療機関で予防接種を行いましょう。
海外では、感染症に掛かってしまうリスクが高まるため、留学や海外出張・赴任をされる方に対して予防接種を奨めています。
特に発展途上国の場合、環境の衛生的な問題などもあり、より感染症にかかるリスクが高くなってしまいます。
海外で体調を崩さず、健康的に過ごすために、予防接種を受けておいた方が良いのです。

留学前に受けた方がいい予防接種は?

「予防接種が大切なのは分かったけど、たくさんある中でどれを受ければいいの?」と悩まれている方も多いと思います。
留学される方全員に推奨されているのは、まずインフルエンザワクチンです。
インフルエンザは温帯地域で毎年冬になると日本と同じように流行が見られるようになります。
そのため、秋から冬にかけて海外へ行かれる方は、出国する前に国内でワクチンを接種しておきましょう。

次に破傷風トキソイドの接種もしておきましょう。
破傷風は土の中などにいる病原体が身体の傷口から感染してしまい、痙攣や死亡する可能性もある恐ろしい病気です。
海外生活では医療施設を日本のように利用することができないので、国内よりも発病するリスクが高くなってしまいます。
そのため、出国前に接種しておくことが大切なのです。

途上国へ留学する場合

上記のワクチンは先進国、途上国どちらにも推奨しているワクチンですが、途上国へ留学する場合、この他の感染症に掛かってしまうリスクは高くなるため、他のワクチンを接種しておくことが大切です。

例えば、飲食物、特に魚介類から感染しやすいA型肝炎は、死亡してしまう可能性はとても低いですが、1か月近く入院が必要となる場合があります。
昔は日本でも多く感染者が見られていましたが、今では患者数はかなり減少しました。
しかし、途上国では今でもA型肝炎が流行っており、感染してしまう危険性があります。

また、アフリカなどの熱帯地域や南米に留学する場合、黄熱ワクチンの接種証明書を提出しなければ入国できないという国もあるのです。
地域や国によって、感染しやすい病気は異なってくるので、出国前に必ず何の予防接種を受けた方が良いのかを確認しておきましょう。