深刻化するバリ島のゴミ問題
バリ島はその美しい自然が魅力のリゾート地ですが、実は大量のプラスチックごみが溢れかえっており、特に毎年11月から3月にかけての雨季にはビーチに大量のごみが浜辺に打ち上げられます。
地元民が海岸で集めたごみは30トンにもおよび、そのうちの約70%がプラスチックごみだったそうです。
美しい自然が溢れるこの島で、なぜこれほどまでにごみ問題が深刻化してしまったのでしょうか?
①観光客による現地住民の生活様式の変化
バリ島に暮らす人々は元々、プラスチック製品にあまり頼らず自然と共に暮らす生活を送っていました。
しかし、爆発的に増加してきた観光客に向け観光業が盛んになると、それに合わせてプラスチック製品を多用するようになってきました。
観光客向けに整備された環境は地元の人々の暮らしにも影響を与え、その便利さから観光客だけでなく島の住民の生活の中でもプラスチック製品を使用するようになりここまで大量にプラスチックごみが増加したと考えられます。
まさしく観光客によって現地民に負の影響を与えてしまった”オーバーツーリズム”と言えるでしょう。
②整備されていないインフラ
インドネシアの現地住民は元々ごみ問題に対する関心が薄く、ごみは分別して捨てるという習慣もなく、今でも排水溝や川にそのまま捨てたり、燃やしたりする習慣があります。
また、回収されたごみも埋立地に持っていき投棄されるだけ。
昔のプラスチックごみのなかった時代の習慣が今でも抜けず、人々に正しい処分方法が浸透しないままプラスチック製品は増え続けました。
ごみ回収や処理に関するインフラの整備が遅れている一方で、プラスチック製品は現地住民の生活で日常的に使われ続けた結果、海洋ゴミとなって自然を汚染し続けています。
③増え続ける人口
インドネシアは毎年200万人を上回るペースで人口が増え続け、今では世界4位の人口を誇ります。
人口が増えるにつれて排出されるごみの量も増え続け、ここまで深刻になっていると考えられます。
実は2015年の調査結果で、インドネシアは中国に次いで世界ワースト2位の海洋ごみ排出国となってしまったのです。
人口とごみの排出量は必ずしも比例するわけではありませんが、世界で一番人口の多い中国がワーストとなっているように、少なくとも人口の多さによる影響はあると考えられます。
バリ島環境教育ボランティアの概要
それではここからは現地情報と実際の環境保護教育ボランティアの概要をご紹介します。
バリ島の基本情報
【言語】インドネシア語 (6割ほどの方が英語を話せる)
【気候】一年を通して25℃~30℃
【雨季】10月~3月
【乾季】4月~9月
【通貨】インドネシアルピア (1ルピア=約0.01円)
【時差】-1時間
【距離】成田国際空港から直行便で約7時間30分
日本との時差も少なく、1年を通して暖かでそれほど気温の変化もないので快適に過ごせる環境です。
雨季といっても日本の梅雨のようにずっと降り続けるわけではなく、赤道付近地域特有のスコールが発生します。
とはいえ1月下旬~2月上旬は雨季のピークなので、各地で洪水が発生するほど。
行くなら乾季の時期をオススメしますが、紫外線対策は必須です。
ボランティアプログラムの概要
【目的】子供たちへ自然を守ることの大切さを教えること
【活動内容】ゴミ拾いなどの清掃、植樹活動、環境問題の教育
【参加期間】1週間~
【滞在場所】ウブド郊外の宿泊施設
主に現地の子供たちに、実際の活動を通して環境問題に向き合ってもらい、環境保護活動の大切さを教育するプログラムとなっています。
最低参加期間は1週間~となっており、それ以降も1週間単位で期間を調節できます。
同じプログラムに参加する日本人はアナタだけなので、現地の方や一緒にボランティアに参加している世界各国の仲間と親交を深めることができます。
環境保護教育ボランティアの魅力と注意点
魅力①リゾート地でボランティア活動ができる
「ボランティア活動に参加したいけどリゾートもしっかり楽しみたい」という方にオススメ。
アジアを代表するリゾートであるバリ島で、ボランティア活動も現地での生活もしっかり楽しむことができます。
平日の夕方以降や、土日の週末はプログラムがオフでしっかり観光や遊びを楽しめるので、バリ島の魅力を堪能しましょう!
魅力②環境保護に貢献できる
SDGsが注目を集める昨今ですが、まさにその実現に向けた活動を支援できます。
そして自分たちがごみ拾いをして終わりではなく、環境保護活動の重要性を未来ある子供たちへ教えることで貢献できるという点が魅力です。
バリ島のごみ問題が深刻化してしまった理由の一つに、現地住民のごみ問題への関心の薄さがあると話しましたが、現地の子供にこのような教育をすることでごみ問題に対する関心を高め、彼らは美しい自然を取り戻すために、環境保護活動を積極的に取り組んでくれるかもしれません。
そうして間接的にでもバリの美しい自然を取り戻すことに貢献できます。
将来またいつの日かバリ島を訪れたとき、環境問題が改善されていたら「自分が少しでも貢献できたかも」とちょっと誇らしく思えるかもしれませんね。
魅力③費用が安い
バリ島へ留学しようと考えると、一般的には現地の学校へ入学して英語を学ぶ語学留学が思い浮かんだかと思います。
語学留学は短期であっても学費・滞在費・食費などなど、それなりの金額を用意しなければなりません。
しかし、こちらのボランティアプログラムを利用すると大幅に費用を抑えてバリ島で留学することができます。
プログラム費用の中に滞在費・食費なども含まれているので、あまりお金をかけたくない人にはオススメです。
また、インドネシアは物価が非常に安いため現地での観光やショッピングもあまりお金をかけずに楽しむことができます。
注意点①子供たちに英語が通じない可能性がある
インドネシア人は英語教育に積極的で、初等教育(日本で言う小学校)でも英語教育が行われています。
しかし、公用語はインドネシア語なので普段はインドネシア語を話している人がほとんどです。
バリ島は観光客が多いことからインドネシアの中でも英語を話せる人は多いと言われていますが、ボランティアで教育する子供たちは英語を学習している途中であり、話せるとしてもレベルの高い会話は難しいかもしれません。
とはいえ、一緒にボランティアに参加するメンバーや現地コーディネータは英語を話すので、英語でコミュニケーションを取る機会は少なくありません。
少なくとも自分の英語力を伸ばすにはいい機会であると言えます。
注意点②リゾート地のイメージが崩れてしまう可能性がある
大前提ですが、このプログラムに参加すると現地の環境問題とリアルに直面します。
しっかりと現地の環境問題に向き合う覚悟がなければ、理想と現実とのギャップに驚き、バリ島の良いイメージが自分の中で崩れてしまう可能性もあります。
現地で問題の大きさに直面してもしっかり向き合いたいと思えるのなら、ぜひこのプログラムに参加し子供たちに環境保全の大切さを教育してみませんか?
こんな人にオススメ
・リゾート地に留学に行きたい
・環境問題に向き合いたい
・費用を抑えてバリ島へ留学したい
・バリ島を観光しつつ、現地の環境問題の改善に貢献したい
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
簡単に今回の記事をまとめると、
・バリ島はプラスチックごみ排出量が多く、問題が深刻化している
・このプログラムは未来ある子供たちに環境保護の大切さを教育することが目的
・ボランティア活動をしながら、バリ島の魅力も堪能できる
・バリ島の悪い側面を見てもしっかり向き合う覚悟が必要
・環境問題に向き合いながら、リゾートを満喫したい人には特にオススメ!
このようになっています。
バリ島に限らず、世界中でプラスチック製品を使用しない動きがあるなど、我々人類が取り組むべき問題ですよね。
このプログラムに参加することで、それがより身近に感じられたり、深刻さを目の当たりにして今よりさらに本気で問題に向き合うことができるいい機会になると思います。
ぜひこちらのプログラムに参加して、美しい自然を取り戻し将来の世代に伝えていく活動をしませんか?
気になった方はお気軽に無料カウンセリングをお申し込みください!
その他にも様々なボランティアプログラムを多数揃えておりますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。